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長時間なのになぜ実用的?電気自動車の充電時間とその秘密を徹底解剖!

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長時間なのになぜ実用的?電気自動車の充電時間とその秘密を徹底解剖!

「周りに電気自動車を所有する人が増えてきた」

「ガソリン代の節約も考えて電気自動車も選択肢に入れたい」

このような理由で電気自動車を検討中ではあるものの、ガソリン車とは勝手の違う点が気がかりだという方もいるでしょう。

特に、「充電時間はどれだけかかるのだろう」という疑問は、多くの方が不安に思っているポイントの1つです。

ここでは、そんな電気自動車の充電時間の目安を把握しつつ、上手な充電の仕方や充電中の過ごし方を詳しく紹介していきます。

電気自動車の充電時間の目安はどのくらい?

電気自動車もスマホやパソコンのように充電が必要ですが、目安としておおよそどのくらいの充電時間がかかるのでしょうか。

電気自動車の充電時間は短くない

ガソリン車の給油と比べると、電気自動車の充電時間は決して短いものではありません。

ガソリン車は10分もあれば満タンになりますが、電気自動車のフル充電には少なくとも1時間以上はかかります。

電気自動車の車種や充電器の性能によって充電時間は前後しますが、10分と1時間では比べるまでもありません。

では、具体的に充電時間がどのくらいになるのか、充電スピードの異なる普通充電と急速充電それぞれで見ていきましょう。

普通充電での充電時間

普通充電での充電時間は、おおよその目安として6時間〜15時間ほど、半日程度の時間がかかります。

より具体的な充電時間を日産リーフの場合で見ていきましょう。

標準的な普通充電の出力3.2kWで、40kWhのモデルだと単純計算で40kWh÷3.2kWで12.5時間です。

新型の日産リーフは普通充電の6.0kW高出力タイプにも対応しており、こちらでは3.2kWの半分の6時間ほどになります。

急速充電での充電時間

急速充電での目安の充電時間は30分から1時間程度と、普通充電に比べるとかなり短時間で済みます。

こちらも日産リーフの場合で見ると、出力50kWの急速充電器で40kWh÷50kWで約48分です。

実際には80%程度まで充電すると、バッテリーに負荷をかけないためほとんどの電気自動車は急速充電をストップするようプログラムされています。

そのため、40分程度で見ておけば良いでしょう。

なお、急速受電の充電時間は、充電待ち渋滞を防ぐ目的で1回30分に制限されている場所がほとんどです。

主要な電気自動車の車種別に目安の充電時間をまとめると、次のようになります。

日産 サクラ日産 リーフテスラ モデル3
バッテリー容量20kWh40kWh79.5kWh

充電時間
普通充電3.2kW/6.0kW6時間/3時間12.5時間/6時間25時間/12.5時間
急速充電50kW(80%)20分40分80分

充電時間はかかるが実はそこまで気にならない理由

電気自動車はその充電時間の長さゆえ、使い勝手が悪そうというイメージを持っている方も多いでしょう。

しかし、実際のところ電気自動車をリピートして乗り換えている方も多く、購入台数が年々右肩上がりなのも事実です。

実は電気自動車の充電時間が長くても、使っているとたいして気にならない理由があります。

自宅充電だから常に満充電じゃなくてOK!

そもそも電気自動車は、常にバッテリー100%の満充電である必要はありません。

なぜなら、電気自動車はガソリン車と違って、家に戻ってきて自動車を使わない時間に充電ができるからです。

バッテリー残量10%で家に戻ってきても、次の日の朝には80%〜100%まで充電されているので、安心して出発できます。

給油の手間がぐっと減る

電気自動車はガソリンを使わないので、給油の手間が完全になくなります。

ガソリンスタンドに出向き給油する手間や時間を節約できるのは、思っている以上に快適さを感じるポイントです。

自宅でゆっくりしている間に充電が完了するので、待ち時間もなく普段のライフスタイルが少しスマートになりますね。

普段の街乗りだけならバッテリー切れの心配はない

電気自動車は燃費(電費)が良く、近年はバッテリー容量も大きい車種も増えてきたので、街乗りならバッテリーがなくなる心配はありません。

自宅に帰るたび充電できるので、バッテリーが少なくなってもすぐに充電に戻れる点も安心できるポイントですね。

休憩時間で充電

旅行やレジャーなどで長距離移動では道中で充電が必要ですが、そんなときも休憩時間に充電すれば時間を有効活用できます。

事前にEV充電器のある場所を調べておくと安心ですが、今では高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのほとんどでEV充電器を目にします。

超急速充電で充電時間が大幅短縮される未来も近い?

電気自動車はまだまだ発展途上の分野で、充電時間を大幅短縮する技術が現在進行形で開発されています。

実際に、超急速充電と言われる出力200kWや500kWのEV充電器の設置が一部始まっており、ものの数分で数百kmの航続が可能です。

自宅で充電する分にはそこまで充電時間の高速化は必要ありませんが、出先での充電時間が短くなるのは、やはり1つの大きなメリットでしょう。

日本政府も電気自動車普及に向けて充電インフラ整備を急いでいますので、今後もこの流れが加速していくことに期待したいです。

電気自動車の充電時間は大きなネックにならない

電気自動車は普通充電で半日、急速充電でも30分以上と短くない充電時間がかかりますが、あまり不便に感じることはありません。

逆に、自宅で充電できるので給油の手間がなくなりますし、なにより出発するとき常にバッテリーがほぼ満タンの状態で安心です。

ガソリン車とは違う特徴、メリットを使いこなして、電気自動車に合わせたドライブライフを送っていきましょう。

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